香港の投資ファンド・オアシス、ACSL株式の大半売却

香港の投資ファンド・オアシス、ACSL株式の大半売却

昨年12月に筆頭株主、10%手放す

香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが東京証券取引所グロース市場に上場しているドローンメーカーACSLの株式の大半を売却したことが分かった。

オアシスが3月26日付で関東財務局に提出した大量保有報告書によると、オアシスは
3月21日、市場内外で計5回に分けて売却。ACSL株保有比率は従来の10.47%から0.14
%まで急減した。

オアシスは昨年11月、市場外でACSL株を大量に取得したと発表、筆頭株主になっていた。その際、株式保存の目的を「ポートフォリオ投資」と説明していた。

今回は市場外で米金融大手シティグループなどに譲渡。金額はトータルで約11億円余り。残りは市場外で売却しているため、具体的な譲渡先や金額は明らかになっていない。

ACSLは2023年12月期で減収となり、最近は資本金を約9億7600万円から1000万円へ減資する方針を公表するなど、業績の伸び悩みを受けた経営改革を展開している。オアシスの売却がACSLの動きを反映したものかどうかは不明。

(藤原秀行)

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