人員配置や在庫対象、25年にグローバル展開目指す
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)とGROUNDは4月3日、NXHD傘下の日本通運が運用しているNXグループのグローバル標準倉庫管理システム(WMS)「NX-GLOW(エヌエックス グロー)」と、GROUNDが開発した物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブリューイーエス)」が連携を開始すると発表した。
両社はGWES導入により、リアルタイムで作業の進捗状況を確認し、当日の業務終了時間の判断や、横断的な人員配置変更が可能になるため、「人員配置の最適化」を実現できると想定。物流センター内のレイアウトをデジタルマップ化して在庫の動きを可視化、保管効率・作業効率を考慮した「最適な在庫配置」にもつなげられると見込む。
今夏に第1号として千葉県内の物流センターでGWESを本格稼働させた後、日本通運は今後、GWESを含むグローバルな管理システムを国内の他の物流センターへ広げるとともに、NXグループ各社にも設置、2025年には多言語対応によるグローバルな展開を始めることを目指す。
日本通運では、倉庫・物流センターのより効率的な運用とDXの加速に向け、2022年6月に新たな物流管理体制を構築するプロジェクトをスタート。GWESの導入もその一環。
NX-GLOWとGWESの連携イメージ
GWESの概念図 (今回導入したモジュールを青色で表示)
(藤原秀行)※いずれもNXHDとGROUND提供