プロドローンが四国初、高知で「レベル3.5」のドローン配送実施

プロドローンが四国初、高知で「レベル3.5」のドローン配送実施

4.3km往復、保冷コンテナ活用も

プロドローンは4月4日、高知県黒潮町で3月27日に同町やクオールホールディングス(HD)と連携し、「レベル3.5」飛行によるドローン配送を実施したと発表した。

レベル3.5飛行は政府が昨年12月に新設。機体のカメラから地上の歩行者や障害物の有無を確認するなどの条件を満たせば補助者や看板の配置を不要にする。物流などへのドローン活用を後押しするのが狙い。プロドローンによれば、四国で実施したのは初めてという。

ドローンを活用した物資輸送の有効性について検討するため、ドローン輸送を実践。商店などの拠点からドローン発着点までの輸送、ドローン帰着点から各個人宅への輸送について、各運用の有効性と問題点を抽出した。

レベル3.5は気象状況の確認が義務付けられているため、気象観測予報装置を緊急着陸地点および着陸地点に設置し、リアルタイムで観測した。

保冷品の輸送をも想定し、TOPPANエッジの協力を得て保冷コンテナを使った輸送の実証も行った。


当日の実証ルート(PD-GCS 画面から)

実証当日は「高知県黒潮町役場本庁」と「集落活動センター北郷」間の4.3kmを、プロドローン製「PD6B-Type3」に3kgの日用品を搭載、約20分かけて往復した。レベル3.5飛行のため、⾞や歩⾏者がいないかをドローンに搭載したカメラの映像で常に確認した。決⼼点(道路を横断するかしないかの分岐点)が通過⼿前の60m程度の距離から8m/sで通過する運用も実施した。


操縦中の鵜飼大樹操縦士

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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