将来宇宙輸送システムが米ロケットエンジン開発ベンチャーと協業開始、現地法人も設立

将来宇宙輸送システムが米ロケットエンジン開発ベンチャーと協業開始、現地法人も設立

再使用型の機器実現目指す

宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップの将来宇宙輸送システムは4月4日、再使用型ロケットを開発する『「ASCA-1」(アスカ-ワン)プロジェクト』を始動させると発表した。

そのため、米国法人「Sirius Technologies(シリウス・テクノロジー)」を3月に設立、ロケットエンジン開発を担っているベンチャーのUrsa Major Technologies(ウルサ・メジャー・テクノロジーズ、UM)と連携することも公表した。

UMが製造販売するロケットエンジン「HADLEY(ハドレー)」をISCが購入。米国内での飛行実証を通じて得られたデータの共有を通じたエンジンの改良など、日米ロケット開発ベンチャー同士がタッグを組み、宇宙産業の発展を図る。

UMは2015年発足。3次元(3D)プリンターを活用して短期間でロケットエンジンを設計・製造しているのが特徴。将来宇宙輸送システムはUMと協業することで、輸送システム実現までの期間を短縮したい考えだ。


会見した将来宇宙輸送システムの畑田康二郎社長とウルサ・メジャー・テクノロジーズのジョー・ローリエンティ創業者兼CEO(最高経営責任者)(いずれも将来宇宙輸送システム提供)

(藤原秀行)

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