商船三井、アフリカ最大級ベンチャーキャピタルが組成のファンドに出資

商船三井、アフリカ最大級ベンチャーキャピタルが組成のファンドに出資

ロジスティクスも対象領域、グループの事業展開加速図る

商船三井は4月8日、アフリカのグループ事業拡大に向け、英国に本社を置くアフリカ最大級のベンチャーキャピタル(VC)Novastar Ventures(ノバスター・ベンチャーズ)が運営するアフリカのスタートアップ向け投資ファンド「Novastar Ventures People and Planet Fund Ⅲ LP」に出資すると発表した。具体的な出資額は開示していない。

Novastarは年間100社以上のアフリカのスタートアップ企業をスクリーニングし、アフリカの社会課題解決、経済発展に大きく貢献するスタートアップへ積極的に投資している。

同社が運営するファンドへの出資を通じ、パートナーとなり得る有望なスタートアップなどの最新情報を獲得、成長分野で事業展開を加速させたい考え。

ファンドは今年6月に投資を始める予定で、運用規模は2億ドル(約300億円)。ロジスティクスも投資対象の領域に含めている。

Novastarは2014年設立。これまでに2つのファンドを通じて、世界中の投資家から2億米ドル(約300億円)以上を調達し、eモビリティや農業、医療・ヘルスケア、通信、小売・消費財、フィンテックといった領域を軸に、スタートアップへ投資している。

国連が推進するPRI(責任投資原則、Principles for Responsible Investment)や国際金融公社(IFC)が進めるOperating Principles for Impact Managementなど、財務的リターンと並行して、投資により良好かつ測定可能な社会的・環境的インパクト(影響)をいかに生み出せたかを測定するための国際的な枠組みを導入。多くの日本の事業会社と協調投資も実施している。


(商船三井提供)

(藤原秀行)

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