新たな保冷輸送方法開発目指す
梱包資材の製造・販売や物流ソリューション提案を手掛けるワコン(和歌山県紀の川市)は4月26日、AGCからシリカ系真空断熱材「VACUPRIME」(ヴァキュープライム)関連事業を4月30日付で取得すると発表した。
3月9日付で事業譲渡契約を結んだ。具体的な取得額は開示していない。ワコンは今年8月をめどに、自社で当該の真空断熱材の製造を始める予定。
食料品や医薬品など緻密な温度管理を求められる商品の輸送ニーズが増えているのに伴い、定温輸送用の梱包・包装資材の重要性が高まっているのに対応する。
VACUPRIMEは断熱の性能を長期間保持できる上、芯材にシリカを用いることで従来のグラスウール芯材のものより約20%の軽量化実現。寸法・厚みを柔軟に変えられるのもメリットとなっている。
ワコンはVACUPRIMEを活用し、新たな保冷輸送方法を開発、定温輸送のニーズを取り込んでいきたい考えだ。
(藤原秀行)