宮城・気仙沼~大阪・寝屋川間でモーダルシフト
JR西日本傘下で新規技術開発支援を手掛けるJR西日本イノベーションズは4月26日、JR貨物と連携し、鉄道貨物を活用した水産物輸送・販売のトライアルを実施すると発表した。
同社は陸上養殖事業に参入しており、水産物の輸送に関連して「2024年問題」や脱炭素といった物流領域が抱える課題の解決を図るのが狙い。
トライアルは5月9~11日に実施。宮城県気仙沼市から大阪府寝屋川市までトラックと鉄道を組み合わせて輸送し、CO2の排出削減効果などを見極める。
5月9日に気仙沼市で養殖の冷凍銀ジャケ切り身8t(1箱5kg、1600箱)をトラックでJR貨物の仙台貨物ターミナル駅まで運び、5月10日に吹田貨物ターミナル駅へ到着。5月11日に食品スーパー「万代」の寝屋川フローズンセンターへトラックで届ける。
トライアルのイメージ(いずれもプレスリリースより引用)
同社はトライアル結果を踏まえ、大量・大型の水産物の輸送を課題とする地域の生産者・卸会社や量販店・飲食店などの販売先をサポートする輸送・販売の実用化を図る。JR西日本イノベーションズが手掛ける陸上養殖水産物「PROFISH(プロフィッシュ)プレミアムオーガニックフィッシュ」の輸送・販売との連携も想定している。
(藤原秀行)