ファミリーマートが「2024年問題」や環境負荷低減考慮、貨物鉄道輸送活用したモーダルシフトを推進

ファミリーマートが「2024年問題」や環境負荷低減考慮、貨物鉄道輸送活用したモーダルシフトを推進

天然水で実施

ファミリーマートは6月3日、クリアーウォーター津南(新潟県津南町)が製造するプライベート(PB)ブランド「ファミマル 新潟県津南の天然水(370ml、600ml)」に関し、4月から一部地域のファミリーマート物流センターへの納品に貨物鉄道輸送を組み入れるモーダルシフトを始めたと発表した。

現在、「ファミマル 新潟県津南の天然水(370ml、600ml)」はクリアーウォーター津南の製造工場から全国の物流センターへ主に大型トラックで届けている。

貨物鉄道輸送を活用するのに際して、鉄道用コンテナへの積み込み方法や輸送時の製品への負荷検証を重ねた結果、製品の品質保持が確認できたため、総合的に効果が得られる物流センターを選定、貨物鉄道輸送の活用を進める。

具体的には、製造工場の貨物の最寄り駅のJR貨物 南長岡駅(新潟県長岡市)から、3地域(青森県・秋田県・静岡県)の貨物駅への貨物鉄道輸送を実施。今後、コストや所用時間、品質保持に加えコンテナの積み替え状況などを総合的に判断しながら対象地域の拡大を検討する。

輸送ルート:①クリアーウォーター津南からJR貨物南長岡駅にトラック輸送
      ②JR貨物南長岡駅でトラックから鉄道にコンテナを積み替え後、出発
      ③各行先に到着(青森県:JR貨物東青森駅、秋田県:JR貨物秋田貨物駅、静岡県:JR貨物静岡貨物駅)
      ④JR貨物各駅にてトラックに積み替え後、出発
      ⑤ファミリーマート物流拠点4か所(青森市、秋田市、静岡市、静岡県吉田町)に到着

効果:CO2排出削減効果は、トラック輸送時と比較し約30%減。輸送コストは、トラック輸送時と比較し最大10%削減

(藤原秀行)※いずれもファミリーマート提供

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