24年度中に14台導入計画、自社事業のCO2排出量を年間11%削減へ
NIPPON EXPRESSホールディングスは6月7日、傘下の米国法人NXアメリカが気候変動対策の一環として、走行中にCO2や汚染物質を排出しない電気自動車(EV)トラックを初めて導入したと発表した。
5月30日にサンアントニオ営業所(テキサス州)で稼働を開始した。
NXアメリカで導入したEVトラックヘッドと53フィートコンテナ(プレスリリースより引用)
米国では2030年までに新車販売の50%をEVなどのゼロエミッション車とする政策目標が設定されており、特にカリフォルニア州はトラック、バスなど全ての中型・大型車両について45年までにゼロエミッション車とする目標を掲げている。
こうした流れを踏まえ、NXアメリカはEVトラックの採用に踏み切った。2024年度中にロサンゼルスやシカゴ、ラレー(ノースカロライナ州)などの拠点で合計14台の導入を計画しており、導入初年度は自社事業におけるCO2排出量を年間約11%削減できると見込んでいる。
燃料燃焼などによるCO2排出量削減(スコープ1および2)が難しい顧客に対し、EVトラックによる運行スケジュールを独自に設定し、削減可能なCO2排出量を数値化することで、物流活動におけるCO2排出量(スコープ3)の削減をサポートする。
(藤原秀行)