損保ジャパンとAI教習所、物流業界など利用可能な安全運転教育プログラムを共同開発へ

損保ジャパンとAI教習所、物流業界など利用可能な安全運転教育プログラムを共同開発へ

自動運転技術など活用、効果的なトレーニング手法目指す

損害保険ジャパンとAIや自動運転技術を活用した新しい運転教習システムの開発を手掛けるAI教習所(福岡県大野城市)は6月10日、新たな安全運転教育プログラムを共同開発すると発表した。

AI教習所は2021年、南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングスと自動運転技術を開発しているティアフォーが合弁で設立した。

両社が持つデータやノウハウを共有し、ドライバーの安全運転を支援する、より精度の高い診断手法と行動変容へつながる効果的なトレーニング手法の開発を目指す。

具体策として、複合視点による運転評価に基づき、高齢者を含む個人や、物流・運送業界など法人ドライバーの運転寿命延伸や安心・安全な運転ができる環境を構築することを理想とする「運転の人間ドック」構想の実現を図る。

実証実験計画の策定・実行を共同で進めるほか、医療などの関係者と連携し、運転者の健康状態や運転能力を総合的に評価して適切なサポートやトレーニングを提供できるようにすることも想定している。

(2)本研究における両社の役割

  AI教習所

AI教習システムを活用した、運転技能に関わる各種データの収集・提供および運転トレーニング手法の開発

全国の教習所との連携による、車両および実証実験場の提供

 損保ジャパン     

テレマティクス技術を活用したドライブレコーダー等の安全運転支援サービスを通じた、運転挙動に関わる各種データの収集・提供

グループ連携や幅広い業種との接点を活用した、さまざまな属性の実証実験参加者の募集・提供

(藤原秀行)

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