山口社長らがTOBで株式大半押さえる、上場廃止へ
エスライングループ本社は6月27日、MBO(経営陣による買収)の一環として進めていたTOB(株式公開買い付け)が6月26日に終了、成立したと発表した。
TOBはエスラインの山口嘉彦社長がMBOのために設立した特別持ち株会社「トモエ」(岐阜市)が実施。議決権ベースで63.24%分(自己株式分除く)の応募があった。
山口社長らの資産管理会社「美美興産」(同)が保有している12.05%などと合わせて、山口氏ら経営陣が実質的にエスライン株式の大半を押さえることとなり、MBOが事実上成立した。
今後は株式併合などの手続きを経て、エスラインの株主はトモエと美美興産の2社のみとなる見通し。東京、名古屋の両証券取引所への上場は廃止となる。
(藤原秀行)