三井不動産が新たに物流施設とデータセンター計8棟開発を発表、初のマルチ型冷凍・冷蔵倉庫も★続報

三井不動産が新たに物流施設とデータセンター計8棟開発を発表、初のマルチ型冷凍・冷蔵倉庫も★続報

大阪はSGリアルティと20万㎡超の大型共同案件

三井不動産は7月11日、国内で新たに物流施設6件とデータセンター2件の計8件を開発すると発表した。

神奈川と京都、宮城、大阪、埼玉、東京の1都2府3県で、2025~27年にかけて順次竣工する予定。

物流施設は大阪市でSGリアルティと組み、延床面積が20万㎡超の大規模物件に着手。京都府八幡市は2棟を隣接して建設し、2棟合計で延床面積は24万㎡超を見込む。埼玉県杉戸町では同社として初のマルチテナント型冷凍・冷蔵倉庫を開発する。

新たな8物件を含めると、開発案件は国内外で75、延床面積は約600万㎡、累計総投資額は約1兆2000億円に達する見通し。

東京都内で同日記者会見した三井不動産の篠塚寛之執行役員ロジスティクス本部長は、物流施設開発に加えて、顧客企業に工場・倉庫拠点の集約などを提案してサプライチェーンの変革を実現するなど、より広範囲に物流業界の成長へ貢献していく考えを表明。「2024年問題」への対応を支援するため、長距離輸送の中継輸送向け拠点として東北エリアなどで開発を注力していく姿勢を強調した。

開発する案件のうち、物流施設6件の概要は以下の通り。データセンターは東京都日野市と神奈川県相模原市で建設を予定している。

① 「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安」
横浜市、延床面積13万6641㎡、2025年2月竣工予定

② 「三井不動産ロジスティクスパーク京都八幡Ⅰ」
京都府八幡市、8万1338㎡、2027年7月竣工予定
③ 「三井不動産ロジスティクスパーク京都八幡Ⅱ」
京都府八幡市、16万6798㎡、2028年9月竣工予定
※②と③は隣接して開発予定

④ 「(仮称)三井不動産ロジスティクスパーク仙台名取Ⅱ」
宮城県名取市、 3万2248㎡、2025年12月竣工予定

⑤ 「(仮称)淀川区加島物流施設計画」=SGリアルティとの共同事業
大阪市、20万6578㎡、2027年9月竣工予定

⑥ 「(仮称)三井不動産ロジスティクスパーク杉戸」
埼玉県杉戸町、1万1877㎡、2026年12月竣工予定

(藤原秀行)※写真はいずれも三井不動産提供

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