バリスタ常設カフェ、バータイムはアルコールも提供
商船三井は7月18日、研修や社内外とのコミュニケーション、船上業務のシミュレータ訓練の役割を持つ新施設「虎ノ門エンパワーメントセンター『SANGO』」(サンゴ)を、本社から徒歩数分の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」内に開所したと発表した。
2024年度にリニューアルした社員食堂に続き、グループの役職員が集い、憩い、共走・共創(Mutually Empowered)することを通じてコミュニケーションを深め、SANGOがイノベーションや価値創造の場となることを目指す。
「虎ノ門エンパワーメントセンター『SANGO』」は従来、同社が持っていた研修施設とBCPオフィスの代替に加え、グループ社員がいつでも立ち寄り、つながり、新たな価値創造や社員の飛躍の起点となることを念頭に置いて新設した。
グループが昨今さらに注力しているクルーズやフェリーなどの「BtoC」事業は、今後新サービスやイベントなどの発表機会が増えていくことが見込まれており、新施設を発信の場として活用することを想定している。
名称の「SANGO」は、海の生物の多様性を支える存在であり、漁業や観光の資源として海から人々の生活を支える存在でもあるサンゴをイメージし、海や地球環境の貴さを大切にしながら「青い海から人々の毎日を支え、豊かな未来をひらく」というグループの企業理念と「グループ役職員がいつでも立ち寄れ、飛躍する場所」という施設のコンセプトを体現しているという。
施設中央にあるオープンスペースは、執務での利用に加え、社員同士の交流や休息、パーティー・懇親会など幅広いニーズに応じた利用が可能。様々な人が集い、多様性を発揮する場を表現するために、カラフルな配色を採用した。
バリスタが常駐するカフェを併設し、コーヒーやスムージー、菓子類の提供のほか、終業後のバータイムに限りアルコールも提供する。施設内を行き交う人のコミュニケーション促進の場として活用されることを期待している。
社員同士の交流や休息、パーティー・懇親会利用にも対応可能なオープンスペース
LNG(液化天然ガス)船荷役シミュレータ、原油タンカー荷役シミュレータ、機関シミュレータの3つを設置。実際の環境を再現することで荷役や機関操作の様々な対応能力を磨く訓練を可能にしている。
機関シミュレータでは、これまでになかったLNG炊き2元燃料機関やLNG燃料補給作業の訓練もできる仕様を採用。従来の燃料油に比べ温室効果ガスの排出量が少ないLNGは、船舶燃料としての需要も高まっており、グループ内外を問わずLNG燃料船は拡大傾向にあるのに応えられるようにしている。
シミュレータ室は、安全文化の醸成につなげるため設置している訓練設備が外からも見えるようガラス張りとしているほか、受講者のモチベーションにも考慮し、より開放的で明るいデザインを取り入れている。
LNG船荷役シミュレータ
原油タンカー荷役シミュレータ
機関シミュレータ
機関シミュレータ
50人程を収容可能な会議室を2部屋有し、双方をつなげることによって100人規模が入ることができる大会議室としての利用も可能。室内には4面マルチスクリーン、プロジェクターのほか、視点の切り替えが可能なウェブカメラを備え、オンライン・オフラインを融合したハイブリット型会議/研修の開催に対応する。
吸音壁を採用し動画撮影や社内外への配信に適した会議室や、広い窓と植栽、緑のカーペットでリフレッシュを促すブレインストーミング用スペースなども設けている。
研修・採用活動・セミナー等に利用可能な大会議室(2部屋接続時)
吸音壁を採用した会議室
ブレインストーミング用スペース
■新多目的施設概要
(施設名称)虎ノ門エンパワーメントセンター「SANGO」
(所在地)〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目6-1(虎ノ門ヒルズステーションタワー 35F)
(藤原秀行)※いずれも商船三井提供