トラスコ中山、新潟・三条でホームセンターなど向けの4.7万㎡物流拠点開設へ

トラスコ中山、新潟・三条でホームセンターなど向けの4.7万㎡物流拠点開設へ

納品体制や海外輸入品在庫管理の強化図る、26年出荷開始予定

トラスコ中山は7月23日、新潟県三条市で新たな物流拠点「プラネット新潟」を開設すると発表した。ホームセンターや専門商社(ファクトリー)向けの出荷拠点として運営する。

延床面積は4万7010㎡を計画しており、2026年2月の竣工を見込む。出荷開始はホームセンタールート向けが26年6月、ファクトリールート向けが同年10月をそれぞれ予定している。


竣工イメージ

同市には現在、既存のホームセンタールート向け物流拠点「HC東日本物流センター」を構えているが、建設から約30年が経過し、建物や設備の老朽化が進んでいる上、ホームセンターへの売り上げ拡大に伴い、在庫保管や出荷の能力が限界に達しつつあることを考慮。

より効率的な作業環境を構築するとともに、ホームセンターなど多くの顧客のニーズに対応できるようにするため、新拠点開設に踏み切る。

新拠点は、ホームセンターの「ストアブランドの在庫化」や「店舗ごとに仕分けて納品してほしい」といった要望に対して柔軟かつ効率的に対応できるよう、納品体制を強化する。

同社が埼玉県幸手市で運営している「プラネット埼玉」は、最先端の物流機器を導入した同社最大の物流センター。60万以上の在庫アイテムを抱え、今後も拡大していく予定。その際、出荷頻度を加味しながら、「プラネット埼玉」は高速自動梱包出荷ライン(I-Pack)に投入できるサイズの商品を、「プラネット新潟」ではそれ以外の大物商品をそれぞれ保管・出荷することで、物流全体の効率を高め、東日本全体で約80万アイテムを即納できる体制を整えていく計画だ。

また、同社は現在、ドイツ、台湾、タイの海外3拠点に仕入先開拓オフィスを設け、海外一流メーカー商品の取り扱いを拡充している。海外仕入れ商品は、まとまった数量を一括輸入するため、新潟港からの近さを活かし、「プラネット新潟」で保管し全国の物流拠点への在庫補充機能を持たせることで、海外輸入品の在庫管理を強化する狙いもある。

現在、「HC東日本物流センター」に併設している「新潟支店」も「プラネット新潟」の新設に合わせ移転する。地域顧客への「最速」「最短」「最良」の納品を実現するため、十分な在庫を確保できるようにする。

■「プラネット新潟」の概要

所 在 地

新潟県三条市福島新田字松橋下丁431番2 

アクセス

上越新幹線 燕三条駅より7㎞(車で15分) 

敷地面積

7,956坪(26,300 ㎡)     

延床面積

14,221坪(47,010㎡)※東京ドーム約1個分 

建物構造

複合構造(柱RC、梁S構造)、免震構造、消雪装置

階   数

倉庫4階、事務所3階 

保管点数

16万アイテム 

出荷行数

3.5万行/日

建屋着工

2024年8月 

建屋竣工

2026年2月(予定)

出荷開始

ホームセンタールート向け:2026年6月(予定) 

ファクトリールート向け :2026年10月(予定)

(藤原秀行)※いずれもトラスコ中山提供

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