横断歩道の白線間隔、現状より拡大可能に

横断歩道の白線間隔、現状より拡大可能に

警察庁が設置・維持管理コスト抑制で規則改正、実施は視覚に障害のある人へ配慮

警察庁は7月19日、横断歩道の白線の間隔を現在より広げられるようにするよう、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」を改正した。施行は7月26日付。

現在は間隔を45~50cmと定めているが、今後は45~90cmに拡大する。

警察庁所管の自動車安全運転センターによれば、全国には約116万本の横断歩道が存在している。路面に引く白線の本数を削減し、横断歩道の設置・維持管理に要するコストを抑えるのが狙い。

同センターの調査研究では、白線の間隔が90cmに広がっても、自動車や歩行者からの見え方は現状とほぼ変わらず、問題はないと指摘している。

ただ、視覚に障害のある人たちからは、本数を減らすことで横断歩道を認識しにくくなる恐れがあると懸念が寄せられていることに配慮し、警察庁は音で信号が青になったことを知らせる装置が付いている横断歩道などから間隔拡大の実施を検討していく方針。

(藤原秀行)

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