荷物情報可視化、リアルタイムで提供可能に
ゼンリンデータコムとプライムキャストの両社は7月25日、ゼンリンデータコムの持つ地図・IoT・AI技術とプライムキャストが持つ物流業務に特化したシステム構築のノウハウを組み合わせ、新しい輸配送支援システム（TMS）「NexusPrime-TMS（ネクサスプライム-ティーエムエス）」を共同開発したと発表した。
両社は従来のドライバー業務支援システムは、効率的な輸送計画や運行管理システムに重点を置いており、荷積み・荷下ろし時のチェック、納品実績の管理、運行日報の作成など、ドライバーの負担を軽減する具体的なサポートが不足していたと指摘。
配送オーダーから作成した荷物情報を基に、配車管理、荷物管理、動態管理を連携させた新しいサービスの開発に踏み切った。
荷物情報を可視化することで、運行管理者に加えて発荷主や着荷主に対してもリアルタイムで情報を提供できるようにする。
（両社提供）
配車管理は様々な配送パターンに対応した支援機能を提供。荷物管理は積み込み・納品の検品サポート機能を備えている。動態管理は車両位置情報を可視化し、運行管理をサポートする。
ドライバーはスマートフォン、ハンディターミナルに加え、GPSトラッカーとも連動が可能。
今後NexusPrimeはTMSのほか、倉庫管理システム（WMS）や受発注管理システム（OMS）に広げていくことも予定しており、各システムが連携して次世代の統合物流プラットフォームを提供したい考え。
（藤原秀行）
