2期目も建設中、トータル25万㎡超を想定
香港を拠点に物流施設など産業用不動産の開発手掛けるユニファイド・インダストリアル・グループ(UI)は8月20日、滋賀県湖南市で物流施設「UI湖南ロジスティクスセンター第1期」が竣工したと発表した。
国内投資家が出資する投資ファンドに移管、運用を始めた。UI湖南1は、建設中の「UI湖南ロジスティクスセンター第2期」と合わせると、延床面積が25万㎡を超え、滋賀県最新鋭の大型物流施設になる見込み。
(UI提供)
UI湖南1は賃貸面積が5万9200㎡に上り、日本通運が1棟借りすることを決定済み。UIが提携している、国際的に金融事業を展開しているマッコーリーグループのマッコーリー・アセット・マネジメント(MAM)のオポチュニスティック・ファンド・シリーズの一部「マッコーリー・リアルエステート・パートナーズ・アジアI」が開発資金を提供し、UIが開発を推進、竣工後間もなく日本の投資家によって組成されたファンドに移した。
今回の物件は、UIが2021年にMAMとパートナーシップを締結して以来、初の開発案件の売却となる。
CASBEE A評価を取得したUI湖南Iは、屋上ソーラーパネルなどのESG施策を実施。ソーラーパネルで生み出すグリーン電力は、同施設の年間電力使用量のほぼ半分を賄うことが可能という。
UIはアジア太平洋地域で成長を続ける大手不動産投資家およびファンド・マネージャー。UIは日本と中国で高品質な物流施設をはじめとする産業用不動産の取得、開発、管理に注力している。
(藤原秀行)