TOPPANデジタル、UHFとVHFの両周波数帯に対応の開封検知機能付きICタグラベル開発

TOPPANデジタル、UHFとVHFの両周波数帯に対応の開封検知機能付きICタグラベル開発

在庫・物流管理や商品情報の閲覧可能に

TOPPANホールディングス(HD)は9月5日、傘下のTOPPANデジタルがUHFとNFCの2種類に対応可能な開封検知機能付きICタグラベルを開発したと発表した。

トレーサビリティー用途などで要求される一括読み取り・長距離通信が可能なUHFと、スマートフォンで読み取りが可能なNFCの2種類の周波数帯に対応。いずれの周波数でも製品の開封を検知できる。

10月に発売し、医薬品や医療機器の厳格な管理が求められる医療医薬業界を中心に展開していきたい考え。

9月11~13日に東京ビッグサイトで開催の「第26回自動認識総合展」に出展する。


ICタグラベルイメージ


読み取りイメージ

従来、ICタグの活用に関し、物流在庫管理などの長距離管理はUHFラベル、医者や患者による医薬品の真贋判定・商品情報の閲覧などはNFCラベルと、それぞれ独立したタグラベルを使うのが一般的。2種類の周波数帯に対応させるにはタグラベルを複数枚貼る必要があり、運用やコストの面から限界があった。

新製品は1枚のICタグラベルで、長距離での物流在庫管理から医者・患者の手元のスマートフォンによる商品情報の閲覧まで手掛けられるため、コスト抑制につながり、導入のハードルを下げられると見込む。

価格は1枚50円(ロット100万枚一括手配時で印字・データ書き込みを含まない)。TOPPANデジタルは病院や医療製品の物流管理業務を行う企業など、医療医薬分野の企業を中心に新製品を提供し、2025年度に関連受注を含め約20億円の売り上げを目指す。

今後は医療医薬分野に加え、高級消費財などへの拡大も進め、様々な業務でのDXや業務効率化を促進していくことを念頭に置いている。

(藤原秀行)※いずれもTOPPANデジタル提供

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