名鉄、ドローン活用した本土・離島間の多頻度配送で実証実験へ

名鉄、ドローン活用した本土・離島間の多頻度配送で実証実験へ

「レベル3.5」飛行で1カ月間、医薬品など取り扱い

名古屋鉄道は9月19日、愛知県から受託した「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル 2030』 物流ドローン社会実装モデル推進事業業務」の一環で、物流ドローンを活用した約1カ月間の本土離島間物流の実証実験を愛知県西尾市で行うと発表した。

実験は10月7日から11月5日まで、土日祝日を除いて実施。プロドローンが機体の提供と運航などを担うほか、 医薬品配送で中北薬品、日用品配送で西三河農業協同組合の協力をそれぞれ得る。

ドローンの搭載カメラから歩行者を確認するなど一定の条件を満たせば、地上の補助者や立ち入り管理措置が不要となる「レベル3.5」飛行で実施し、ドローンを活用した本土と離島の間の定期配送、オンデマンド配送が可能などうかを見極めたい考え。

実施内容

項目 内容
実証テーマ 海上航路におけるドローンの多目的利用の検証
実験内容
  • 本土と離島を結ぶ海上航路において、ドローンを用いた定期配送およびオンデマンド配送による往復輸送の実証実験を実施する。
  • ドローンの「レベル3.5飛行」によって約1カ月間にわたり、本土から離島へは欠品などの影響が大きい医薬品や日用品等を配送し、反対に離島から本土へは特産品などを配送する。
  • 実験に際しては、着陸地点に設置するカメラやセンサーで遠隔から周辺状況を把握することで、省人化できるかを検証する。
  • さらに、タブレットによるシンプルな機体操縦とすることで、操縦機体に関する専門的な知識や技術を有しないパイロットでも運航できるかを検証する。
課題検証概要
  • カメラやセンサーによる周辺映像や環境情報を用いた離着陸オペレーション技術の活用による運用効率化
  • 定期配送やオンデマンド配送、往復輸送等の配送方法の組み合わせによる利便性・採算性の向上
  • 操縦機体の専門パイロットを配置せず運用することによる運用コスト低減

使用予定のドローン

製品名:PD6B-Type3(プロドローン製)
機体サイズ:2,169mm×2,387mm
重量:約 20kg(バッテリー搭載時)
最大積載量:約 20kg(推奨)
最大飛行時間:最大約 28 分
最大風圧抵抗:12m/s
※第一種型式認証申請機体のベースモデル

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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