19年度経営方針説明会で低温物流の機能強化へ決意
日本アクセスは5月31日、東京都内で、2019年度の経営方針説明会を開催した。
佐々木淳一社長は物流・ロジスティクスに関し、フローズン、チルド、ドライの3温度帯ごとに機能強化を図り、高品質な物流サービスを提供する考えを強調。具体策として地域の優れた商品を全国に配送できる「チルド幹線便」の機能を拡充することや、仕入れの効率化を後押しする「冷凍マザーセンター」を整備していくことなどを例示した。
併せて、人手不足の状況を鑑み、「トラック輸送の生産性向上や物流の効率化を推進して、より“ホワイト”な労働環境の実現を目指さなければいけない」と表明。業務の生産性向上に一層本腰を入れていく姿勢を明らかにした。説明会には取引先企業から約560人が参加した。
説明会に登壇した佐々木社長
佐々木社長は得意の酒類や菓子のほか、多様な食品を手掛けられる「フルライン卸」の地位を確立するとの目標を強調。物流面では、国が民間企業にトラックドライバーの労働時間短縮に向けた施策を呼び掛けている「ホワイト物流」推進運動に足並みを合わせることを明示した。
温度帯別では、チルドでメーカーへの引取物流の推進を盛り込んだほか、ドライは18年度に入荷管理システムを導入したと解説。「納品実績の可視化と分析を行い、発注支援システムを併用して仕入れ業務を効率化する」と狙いを語った。
約560人が集まった説明会会場
(藤原秀行、鳥羽俊一)