都港湾局や日本郵船、岩谷産業など
東京都港湾局と日本郵船、ユニエツクスNCT、三井E&S、岩谷産業の4者は10月21日、2023年5月に締結した協定に基づき、東京港の大井コンテナふ頭で、タイヤ式門型クレーン（RTG）に燃料電池（FC）を実装し、日本初となる水素を燃料としたRTGによる荷役作業を同日開始したと発表した。
大井ふ頭の6/7号バース 日本郵船東京コンテナ・ターミナルを利用し、荷役機械などの水素利用普及促進を図るとともに、東京港の脱炭素化を後押ししようとしている。期間は来年3月末まで。
現在稼働中のRTGのディーゼルエンジン発電機をFC発電装置へ換装することで、発電時にCO2を排出しない水素を燃料としながら、換装前と同等の荷役能力を得られるかを検証する。
併せて、千葉県内の水素製造工場から大井コンテナふ頭へトレーラーを用いて水素を運搬し、ふ頭内に設置した水素供給ユニットを使って水素を昇圧した上で、RTG内の水素タンクへ充填する。
さらに、FC発電装置に換装済みのRTGによる荷役作業を行い、データ収集・分析を実施し、ターミナルオペレーション上の課題や対応策などを検証する。
（藤原秀行）※いずれも各者提供
