カフェラウンジ整備など計画
オリックス不動産は10月22日、埼玉県三郷市で、マルチテナント型物流施設「三郷Ⅰロジスティクスセンター」「三郷Ⅱロジスティクスセンター」2棟の開発に着手したと発表した。
両物件は同社としては初めて、全館空調を導入する。三郷Iは2026年1月、三郷Ⅱは25年10月の竣工をそれぞれ見込む。
「三郷Ⅰロジスティクスセンター」外観イメージ
「三郷Ⅱロジスティクスセンター」外観イメージ
三郷Ⅰロジスティクスセンターは、外環道の外環三郷西ICから約2kmで、東京都心まで1時間以内で配送可能。首都圏エリアへの広域配送にも適しているとみている。
地上4階建てで、各階に直接アクセス可能なランプウェイ型を採用し、最大76台の大型車(10t車)が同時接車できるようにする。
最小で1テナント1フロア(約2600坪)、最大4テナントの入居が可能な設計とし、専用のカフェラウンジを各階に完備させる。カフェラウンジは入居企業のニーズに合わせて、竣工1年前までに依頼すれば無償で応接室・更衣室への変更に対応する。
三郷Ⅱロジスティクスセンターは同ICから約2.9km、常磐道の三郷ICから約2.6kmに位置。同じく都心まで1時間以内で配送可能な立地となっている。
1階にバースを設け、最大24台の大型車(10t車)が同時接車できるようにする計画で、各区画に1基ずつ荷物用エレベーター・垂直搬送機を実装し、最大2テナントの入居を可能にする。
主要電気設備を2階の設備バルコニーに設置するなど、BCPにも対応する。
オリックス不動産は2022年3月以降に開発する全ての物流施設は、100%再生可能エネルギー由来の電力供給が可能な環境配慮型施設とする方針を打ち出しており、今回の2棟も太陽光発電システムを取り入れ、方針を踏襲する。
三郷Ⅰカフェラウンジイメージ
三郷Ⅱロジスティクスセンターは、メゾネット仕様の2層使いができるよう、リーシング区画をバース階である1階半面と2階、1階半面と3階に分割するプランを採用。2層使いを可能とすることにより、荷物の縦移動が少なく済み、効率的な物流オペレーションを実現できると見込む。
三郷Ⅱリーシングプラン
環境配慮型施設のスキーム図※三郷Ⅱロジスティクスセンターも同様のスキームを採用する
施設概要
名称 | 三郷Ⅰロジスティクスセンター |
所在地 | 埼玉県三郷市彦糸二丁目140他(地番) |
交通手段 | 東京外環自動車道「外環三郷西IC」から約2km JR武蔵野線「新三郷駅」から約2.3km (東武バスで約5分、「十街区」バス停より徒歩4分) |
敷地面積 | 18,077.75m2(約5,468.51坪) |
延床面積 | 45,218.02m2(約13,678.45坪) |
募集区画 | 最小約2,600坪から、最大4テナントの入居が可能 |
規模・構造 | 地上4階建て、鉄骨造 |
駐車場台数 | 普通車55台(うち軽自動車17台)、大型トラック待機場6台 |
その他 | トラックバース76台(10t車) 床荷重1.5t/m2、梁下有効高:5.5m以上、 全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、 電気自動車(EV)充電スタンド4基設置 |
設計 | 大豊建設株式会社 |
施工 | 大豊建設株式会社 |
着工 | 2024年10月15日 |
竣工 | 2026年1月(予定) |
名称 | 三郷Ⅱロジスティクスセンター |
所在地 | 埼玉県三郷市南蓮沼288-1他(地番) |
交通手段 | 東京外環自動車道「外環三郷西IC」から約2.9km 常磐自動車道「三郷IC」から約2.6km JR武蔵野線「三郷」駅から約1.1km(徒歩で約15分) |
敷地面積 | 13,164.51m2(約3,982.26坪) |
延床面積 | 19,237.08m2(約5,819.22坪) |
募集区画 | 最小約2,700坪から、最大2テナントの入居が可能 |
規模・構造 | 地上3階建て、鉄骨造 |
駐車場台数 | 普通車55台(軽車両専用駐車場1台含む)、大型トラック待機場4台 |
その他 | トラックバース24台(10t車) 床荷重1.5t/m2、梁下有効高:5.5m以上、 全館LED完備、非常用発電機完備、主要電気設備を2階の設備バルコニーに設置、 太陽光発電設備実装、電気自動車(EV)充電スタンド2基設置 |
設計 | 東洋建設株式会社 |
施工 | 東洋建設株式会社 |
着工 | 2024年9月1日 |
竣工 | 2025年10月(予定) |
【位置図】
(藤原秀行)※いずれもオリックス不動産提供