不二家、静岡の富士裾野工場敷地内に自動倉庫備えた天然水ボトリング工場新設へ

不二家、静岡の富士裾野工場敷地内に自動倉庫備えた天然水ボトリング工場新設へ

25年12月生産開始予定、災害発生時の支援にも対応へ

不二家は11月18日、富士裾野工場(静岡県裾野市)敷地内に約50億円を投じ、天然水ボトリング工場を新設すると発表した。


富士裾野工場敷地内の天然水ボトリング工場イメージ

同工場は1990年に操業を始め、2016年には菓子「ホームパイ」の仕込み水として、工場地下より汲み上げた天然水の使用を開始した。この天然水を使って飲料水市場に参入し、飲料事業の拡大を図るとともに、今後想定される大規模災害発生時に飲料水を供給することも想定している。

同工場では主力商品向けに、工場の地下およそ250mから汲み上げた富士山の天然水(ナチュラルミネラルウォーター原水)を使用している。

この天然水を飲料水として供給するため、ペットボトルの成型からボトリング、包装まで一貫で担える生産ラインと、保管から出庫までを自動で済ませられる自動倉庫を備えた天然水専用の工場を建設する。


ホームパイ

■天然水ボトリング工場概要(予定)
所在地:静岡県裾野市須山字平垣1220-19 不二家富士裾野工場敷地内
建築面積: 約5,744㎡(約1,737坪)
延床面積: 約9,530㎡(約2,883坪)
投資費用: 約50億円
生産能力: 約9,000本/時間(2ℓ)
生産設備: ペットボトル成型機、ボトリングライン
付帯設備: 自動倉庫
生産品目: 2ℓペットボトル(予定)
スケジュール: 2024年11月着工、2025年12月稼働(予定)

天然水ボトリング工場新設に伴い、11月18日に工場所在地の裾野市と「災害時における物資供給に関する協定書」を締結した。災害時に両者が相互に協力し、飲料水や菓子などの支援物資を被災地へ迅速に供給することをうたっている。


協定締結に臨んだ裾野市・村田悠市長(左)と不二家・河村宣行社長


不二家 富士裾野工場 外観


「ホームパイ」植木

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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