日新、横浜に国内3カ所目の危険物倉庫開設へ

日新、横浜に国内3カ所目の危険物倉庫開設へ

5棟・5800キロリットル計画、既存拠点と合わせて神奈川最大貯蔵数量目指す

日新は2017~21年度を対象とする現行の中期経営計画で重点分野の一角に化学品・危険品を据えている。取り扱い強化の一環として、横浜市内で新たに危険物倉庫を開設する方向で準備を進めている。

同社は関東(横浜)と関西(大阪)でそれぞれ危険物倉庫を構えており、国内3カ所目となる。新倉庫は現時点で5棟、計約5000平方メートル、貯蔵数量は5800キロリットルをそれぞれ計画。併せて約800平方メートルの屋外貯蔵所なども整備する予定だ。

既存の横浜倉庫(9270キロリットル)と合わせて貯蔵数量を1万5070キロリットルまで高め、神奈川県内で最大とすることを視野に入れている。完成は20年を目指している。

同社は拠点拡充で危険品の保管業務を増強するとともに、石油製品・化学品メーカー向けに展開している化学品・潤滑油の混載サービスをさらに伸ばしていきたい考え。

現行の中計は化学品・危険品に関し、売上高を16年度の138億円から最終の21年度には4割増の195億円まで伸ばすことを目標に掲げている。国内の事業基盤強化と並行して、ASEAN(東南アジア諸国連合)域内での危険品倉庫開設と輸送サービス拡大など、海外でも成長を図っていく。

(藤原秀行)

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