コスモや日揮HDなど建設の環境負荷低い航空燃料SAF製造設備が完工

コスモや日揮HDなど建設の環境負荷低い航空燃料SAF製造設備が完工

航空会社への供給開始は今年4月ごろ見込む

コスモ石油、日揮ホールディングス(HD)、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGY(サファイア スカイ エナジー)の4社は1月10日、廃食用油を原料とした環境負荷の低い航空燃料「SAF」の製造設備の建設工事が2024年12月25日に完了したと発表した。

4社は日本で初となる国産SAFの大規模製造を目指し、100%廃食用油を原料とした年間約3万キロリットルのSAFの国内供給を実施する計画を立てている。4社が手掛けるSAFは国際的な持続可能性認証「ISCC CORSIA認証」を取得済みで、SAF製造設備の試運転を1月中に開始し、航空会社へのSAF供給開始は今年4月ごろを予定している。

今回の事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の採択を受け、NEDOから助成されており、日揮HDがサプライチェーンの全体構築を、レボインターナショナルが原料調達を、サファイア スカイ エナジーがジェット燃料と混合する前の「Neat SAF」製造を、コスモエネルギーグループ(コスモ石油とコスモ石油マーケティング)がジェット燃料と混合したSAFの製造と需要家への販売をそれぞれ担当。安定的なSAF供給の実現を目指す。


完工したSAF製造設備(4社提供)

(藤原秀行)

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