住友倉庫、フューチャーアーキテクトのAI活用自動読み取りで輸出貨物取扱業務を効率化

住友倉庫、フューチャーアーキテクトのAI活用自動読み取りで輸出貨物取扱業務を効率化

ケースマークの確認迅速化、60%時間削減見込む

フューチャーアーキテクトと住友倉庫の両社1月10日、フューチャーアーキテクトが独自に開発したAI-OCR(AIを活用した光学文字認識)ソリューション「Future EdgeAI」を、住友倉庫が国際貨物上屋の輸出貨物取扱業務における搬入確認作業に採用したと発表した。

「Future EdgeAI」はスマートフォンやタブレット端末、ハンディターミナルの内蔵カメラで書類や伝票を撮影すれば、文字をそのままデータ化する。漢字、ひらがな、カナ、英数字など様々なフォントの活字に加え、手書き文字も高い精度で正しく読み取るため、物流現場の入庫作業などを大幅に効率化できると想定している。

住友倉庫が大阪市に構えている南港第二営業所国際フェリー上屋の輸出貨物取扱業務の搬入確認作業に「Future EdgeAI」を取り入れ、搬入の際、ケースマークと呼ばれる識別用の記号や番号を読み取り情報システムに登録する工程を効率化した。

従来、ケースマークの確認とシステムへのデータ登録作業は人力に頼っており、負荷軽減が求められていた。「Future EdgeAI」の導入により、倉庫作業員がケースマークをスマホで撮影すればケースマークの情報を自動的にデータ化できるようになった。

導入前と比較して約60%の作業時間削減効果が見込まれている。


ケースマーク読み取りフロー(両社提供)

倉庫作業員がケースマーク情報を読み取り、データを画像・テキスト・2次元コードとして現場でラベル出力。事務作業員が2次元コードをスキャンすると自動でシステムにデータを登録している。両者は他の業務への導入拡大を検討する。

(藤原秀行)

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