商船三井、中南米地域で植林促進するカナダのファンドに37.5億円出資決定

商船三井、中南米地域で植林促進するカナダのファンドに37.5億円出資決定

CO2除去の取り組み支援、脱炭素への貢献目指す

商船三井は1月20日、中南米地域を対象に森林保護のため植林を促進しているカナダの投資ファンド「The Reforestation Fund I」(ザ・リフォレステーション・ファンド・ワン、TRF)に昨年12月、2500万ドル(約37億5000万円)を出資することを決めたと発表した。

脱炭素に貢献するため、ネガティブ・エミッション(大気中のCO2除去)の取り組みを支援するのが狙い。

TRFは米国の森林管理ファンドや中南米地域の商業植林ファンドの運用経験を持つ米BTG Pactual Timberland Investment Group(ビーティージー・パクチュアル・ティンバーランド・インベストメント・グループ)が運営。南米の放牧地で木材を生産できるようにするため、商業植林と原生樹種森林の再生・保全を進め、カーボンクレジット(排出枠)を発行している。

ファンドは国際的な環境NGO「Conservation International」(コンサベーション・インターナショナル)が事業の説明責任や社会影響に関するアドバイスを担い、地域の雇用や教育機会の創出、生物多様性の保全や水環境の改善などを生み出すことに努めている。

プロジェクトがCO2を除去したことで得られるカーボンクレジットは米国の大手環境先進企業などが質の良さを評価しているという。

ファンドには世界各国から出資が集まっており、商船三井はアジア域で初の参画事業会社と説明。日本からは他にも三井住友銀行が名を連ねている。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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