国交省の「重ねるハザードマップ」オープンデータ活用
物流倉庫オンライン検索・契約サービス「ア・ソコ(à sôko)」を展開しているイデアロジーは1月29日、地図アプリのリニューアルと、国土交通省の「重ねるハザードマップ」のオープンデータを活用し、全国の物流倉庫とその周辺における自然災害リスクの確認が可能な機能の提供を同日、開始したと発表した。
ア・ソコ(à sôko)の全会員(要登録)は無料で利用できる。
リニューアル後の地図検索画面
航空写真モードや地形図モードに切り替えたり、3Dモードで傾斜表示や回転表示ができるようにしたりといった改良を施した。
「重ねるハザードマップ」のオープンデータのうち、一定の条件を満たす水害のハザードマップと掛け合わせて表示。ア・ソコ(à sôko)に登録されている全国の物流倉庫および周辺の水害リスクの度合いを容易にチェックできるようにしている。
物流会社や荷主企業は、新たに物流倉庫の賃借を検討する物件や既に賃借中の物件に関し、建物の存在地とその周辺の水害リスクをあらかじめ把握、災害への備えや発生時の防災・安全対策に役立てられると見込む。
ハザードマップを活用できる水害の条件は以下の通り。
洪水:大雨による河川の水位や流量の急激な増大や氾濫
高潮:台風や低気圧による海面の上昇と低地の浸水
津波:海底で起きる地震や火山活動で海の底が動き、押し上げられた海水の波による浸水
内水:急激な降雨により河川へ排水する下水道の雨水排水能力を超え引き起こされる氾濫
航空写真モードのイメージ
地形図モード+全画面モード+ハザードマップ:津波のイメージ
航空写真/3D/傾斜モード+ハザードマップ:津波のイメージ
加えて、輸配送ターミナルについても、従来の一括表示から運送会社別の選択表示に対応。主要宅配3社と主要路線便3社を選んで表示できるようにしており、特にEC物流で重要となるリードタイムの短縮に影響のある特定の宅配会社のターミナルとの至近性を確認することが可能。
(藤原秀行)※いずれもイデアロジー提供