NEXCO中日本が短時間で予測可能な新技術開発に着手
中日本高速道路(NEXCO中日本)は6月20日、AI(人工知能)を活用して数カ月先の渋滞を予測する技術の開発に着手したと発表した。
今年のお盆の時期を対象に予測し、その結果を検証して今後の渋滞予測業務にフィードバックしていく予定。
従来は過去の渋滞実績を担当者が重ね合わせ、曜日の配列、新規開通や付加車線設置といった道路状況の変化、周辺のイベントの影響などを考慮して弾き出していた。
データの取得を管制システムから自動的に行い、AIが過去の実績の重ね合わせなどの作業を代替できるようにし、予測の時間短縮と業務の高度化・効率化を図ることを構想。同社管内の路線の中から渋滞が起きているボトルネックの箇所を選び出し、2013~17年の5年間の渋滞実績を“教師データ”としてAIに学習させる計画だ。
同社は将来の展開として「予測結果の検証を重ね、教師データの充実やAIの予測精度の向上により、事故や異常気象などの突発事象や工事規制に伴う渋滞など、AIによる渋滞予測の対象範囲の拡大を検討していく」と説明している。
AIによる渋滞予測の概念図(NEXCO中日本プレスリリースより引用)
(藤原秀行)