サンケイビル、物流施設再生事業の第2弾が茨城・坂東市で竣工

サンケイビル、物流施設再生事業の第2弾が茨城・坂東市で竣工

営業倉庫として活用可能に

サンケイビルは2月19日、物流施設再生事業の第2弾となる茨城県坂東市の「SANKEILOGI plus(サンケイロジプラス)坂東」のリニューアル工事が1月31日に完了したと発表した。

同施設は1999年に完成した倉庫棟と事務所棟を同社が2023年に取得、24年6月にリニューアル工事を始めた。

 
 

前所有者が自社使用のための倉庫として建てており、リニューアル工事で賃貸用の物流施設に生まれ変わらせた。

耐荷重を確保した防火区画の設置や、荷物用エレベーターや垂直搬送機の更新など倉庫機能を強化。テナントが営業倉庫として使用できるようにしている。

同施設は坂東市の工業団地「つくばハイテクパークいわい」に隣接し、国道354号線沿いで、敷地の3面が接道しトラックが出入りしやすい道路配置となっている。

首都圏中央道路自動車道(圏央道)の坂東ICから約5.7km、常磐自動車道の谷和原ICから約16.2km。

2フロアの倉庫は延床面積が約4500坪で、梁下6.5m以上の大空間を備え、高い保管効率が期待できるとみている。L字型のバース配置で10tトラックが44台接車可能。


リニューアル後の外観

 
 

庫内照明は同社の新築倉庫と同スペックの照度を確保したLED照明に交換。フォークリフトの充電設備やフォークガードといった防護設備も設置するなど、新築同等の設備を取り入れている。

高温になりやすい倉庫内の温度上昇を抑制するため、屋根に断熱塗装を実施。倉庫内のトイレも全数更新するなど庫内作業の快適性改善を追求している。

事務所棟は内装を解体し、空調も更新・増設して全館空調を取り入れた心地良い空間づくりを施している。3階にラウンジを設け、女性用トイレにはパウダースペースも設置、ドライバー用の休憩室や誰でもトイレも取り付けている。

同社が開発する賃貸マンションや新築物流施設にも設置している防災備蓄スタンド「BISTA」を採用しているほか、敷地内にあった井戸のポンプを修繕して災害時に水を供給できるよう配慮している。

■概要

名称 SANKEILOGI plus 坂東
所在地 茨城県坂東市幸神平37-2
交通 首都中央道路自動車道「坂東」IC 約5.7km
常磐自動車道「谷和原」IC 約16.2km
敷地面積 14,999.03㎡(4,537.20坪)
延床面積 16,693.76㎡(5,049.86坪)※庇面積含む
構造・規模 倉庫:S造地上3階建(3階は機械室のみ)、事務所:S造3階建
設計・施工 株式会社エフビーエス
着工 2024年6月1日
リニューアル工事完了 2025年1月31日
(建物竣工は1999年11月)

■地図

 
 

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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