利便性向上狙い
メルカリは3月7日、台湾向けの越境取引を対象に、新たな配送サービス「国際メルカリ便」(Mercari Global Shipping)の提供を開始したと発表した。
併せて、佐川急便と越境取引事業の強化に向けた業務提携契約を締結した。
メルカリは2024年8月、グローバル戦略の一環として「越境取引」を通じて台湾へ進出。現地在住の消費者も「メルカリ」(繁体字名「美露可利」)に会員登録し、Web版「メルカリ」を通じて日本で出品された商品を購入することが可能。
25年3月に累計の登録者が20万人を超えるなど、台湾ユーザーに浸透しつつある。より利便性を高めるため、佐川と連携し、「国際メルカリ便」の提供開始に踏み切った。
「国際メルカリ便」は、台湾在住者がWeb版「メルカリ」を通じて日本で出品された商品を購入する際、配送料をよりリーズナブルに設定しているのが特徴。
メルカリは24年10月に人気の「ゲーム・おもちゃ・グッズ」カテゴリーを対象に、台湾向けの国際配送料(Buyee air deliveryによる)を平均61%引き下げるなどの取り組みを行ってきた。今回、新たに「国際メルカリ便」でより多くの商品カテゴリーを対象に、従来の価格に比べてより割安な水準の国際配送料で「メルカリ」を使えるようにしている。
(藤原秀行)