北海道の半導体関連業界協議会、共同輸送・貯蔵の実証実験へ

北海道の半導体関連業界協議会、共同輸送・貯蔵の実証実験へ

物流効率化で原材料など安定調達目指す

北海道の企業や教育機関、経済団体などが参加している「北海道半導体人材育成等推進協議会」は3月7日、札幌市内で会合を開催し、2025年度の活動内容などを確認した。

この中で、協議会の下部組織として、北海道に半導体関連産業を集積するために物流の課題解決を目指す検討会の議論内容を報告。ガス、薬液、物流の各業界が連携し、半導体の製造に不可欠な原材料などを共同で輸送・貯蔵することを目指す方針を示した。そのための実証実験を25年度に行う予定。

 
 

半導体の製造に不可欠な原材料などを本州から調達する場合、危険物とみなされる薬剤は本州と北海道を結ぶ青函トンネルを通過できず、船舶に頼らざるを得ないことなどから輸送のリードタイムが長くなることが課題となっている。

そのため、検討会は輸送や貯蔵を共同で実施、業務を効率化し、半導体メーカーが原材料などを安定して調達できるようにしたい考え。

今後、エアウォーター北海道・産業ガス、ジャパンマテリアル、大陽日酸北海道、北海道日新、日本通運、Rapidus(ラピダス)などが参加、効率的な輸送計画を取りまとめ、実証する見通し。

(藤原秀行)

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