【現地取材】霞ヶ関キャピタル、関西初の冷凍・冷蔵倉庫が大阪・茨木で竣工

【現地取材】霞ヶ関キャピタル、関西初の冷凍・冷蔵倉庫が大阪・茨木で竣工

3万㎡で日本ロジテムが1区画利用、広域カバー可能と見込む

霞ヶ関キャピタルは3月14日、大阪府茨木市で竣工した新たな賃貸型冷凍・冷蔵倉庫「LOGI FLAG COLD大阪茨木Ⅰ」をメディアに公開した。

地上5階建て(倉庫は4階)、延床面積は2万9357㎡。最大3区画に分割が可能な設計を採用している。このうち1区画は日本ロジテムが入居することが決まっている。



同社が関西エリアで冷凍・冷蔵倉庫を開設するのは初めて。冷凍・冷蔵倉庫は食品ECの市場拡大などで今後も需要が旺盛と見込まれるため、既に拠点を展開している関東に加え、大消費地を抱える関西でも開発を本格化させる。


「LOGI FLAG COLD大阪茨木Ⅰ」の外観

名神高速道路の茨木ICから約1km(侵入時は迂回が必要なため約3.7km)に位置。新名神や近畿自動車道などの主要高速道路に近接しており、大阪南港フェリーターミナルから約40km。

周辺にヤマト運輸の関西ゲートウェイベースをはじめ、主要運送会社が営業拠点を構える物流の要衝で、関西や西日本の広域をカバーできる立地と見込んでいる。

1階は+5℃の冷蔵エリア、中2階は事務所スペース、2階は+5℃~-25℃の温度可変エリア(C&Fエリア)、3~4階は-25℃エリア(温度変更不可)とそれぞれ設定。上から1階に保管荷物を下ろして仕分け、出荷していくとのオペレーションを見込んでいる。2~4階には一部、+5℃の荷さばきエリアを設けている。最終製品だけでなく、食品原材料など幅広い荷物を受け入れられるようにしている。


1階のトラックバース




1階の+5℃エリア


2階の+5℃荷さばきスペース


2階のC&Fエリア


オフィススペース

冷凍・冷蔵倉庫の立地として一般的な湾岸エリアではなく、内陸部に位置しており、津波などのリスクがなく、受電の面でも関西電力から東西2回線で受電しているため、片方が停電しても倉庫の運営を続けられると想定。BCPの面でも強みがあるとみている。

(川本真希、藤原秀行)

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