奥村組、大型倉庫など向けに杭工事費削減や工期短縮見込める新工法開発

奥村組、大型倉庫など向けに杭工事費削減や工期短縮見込める新工法開発

軽量で柱間隔広くできるS造を梁にも採用可能に

奥村組は3月18日、鉄骨造(S造)建物の基礎梁をS造の梁として既製杭と接合する「鉄骨基礎梁工法」を開発したと発表した。

今年1月、日本建築総合試験所から建築技術性能証明書(GBRC 性能証明 第24-20号)を取得。特許も出願している。

 
 

基礎梁重量を減らせることで杭径の縮小による杭工事費の削減、鉄筋・型枠・コンクリートなどの躯体数量の減少に伴う工期短縮と省力化などが見込まれるという。同社は大型物流倉庫や店舗の設計施工案件などで積極的に提案していく考え。


奥村式鉄骨基礎梁工法の適用部位

近年増加している大型物流倉庫などは、鉄筋コンクリート造(RC造)よりも軽量で建物の柱間隔を広くできるS造を採用するケースが増えている。ただ、そうした場合でも基礎梁は強度を持たせるためにRC造の梁とすることが一般的だった。

基礎梁をS造にすれば基礎重量が減少して合理的な設計や施工の省力化が期待されるものの、鉄骨基礎梁と杭の接合方法や力の伝達機構が明らかになっておらず、鉄骨基礎梁を採用できていなかった。

奥村組は課題を解決するため、部材の実験を重ねて接合方法などを突き止め、新工法の開発にこぎ着けた。


試験体外観と実験状況

 
 

新工法は基礎梁をS造の梁(S梁)として既製杭と接合する。杭を埋め込んだ下部フーチング(建築物の基礎の底辺部)と、上部構造の柱と基礎梁の接合部を巻き込んだ上部フーチングを直列的に結合するのが特徴。

下部フーチングと既製杭は杭頭補強筋による定着筋方式、杭頭の埋め込み方式、または両方の併用方式のいずれかで接合する。


奥村式鉄骨基礎梁工法の概要(いずれも奥村組提供)

(藤原秀行)

 

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