ヤマト運輸とオイシックス・ラ・大地が資本提携へ

ヤマト運輸とオイシックス・ラ・大地が資本提携へ

協業も検討、野菜宅配の効率化推進

無農薬野菜などの宅配を手掛けるオイシックス・ラ・大地は6月26日、ヤマト運輸や農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)を引き受け先とする第三者割当増資を実施、約8億円を調達すると発表した。払い込み期日は7月17日。

併せて、オイシックスとヤマトは同日、協業の検討に関する基本合意書を締結した。両社はこれまで共同で手掛けてきた野菜配送効率化の「ベジネコプロジェクト」を引き続き推進していくほか、資本提携で結び付きをさらに深め、双方が持つノウハウを組み合わせて物流網の強化などを一段と図りたい考え。

オイシックスは調達した8億円について「国内の食品宅配分野で今後より一層の競争優位性を獲得するため、食品流通に関するサプライチェーンのネットワーク構築への設備投資を実施する予定」と説明。具体的には物流センター建設や情報システム構築などを挙げており、実施時期は今年7月から2022年3月までの間と設定している。払い込み完了後、ヤマトのオイシックスへの出資比率は1%弱程度となる見込み。

併せて、A-FIVEはオイシックスの販売サイトで独自の技術・製法を持つ生産者・メーカーの食材を取り扱うなどして、農家をバックアップしていく予定。

(藤原秀行)

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