3.5万㎡、「物流2024年問題」などに対応
SGホールディングス(HD)は3月27日、傘下の佐川急便やSGリアルティと連携し、九州エリアの物流効率化などに向け、大型中継センターを福岡県粕屋郡に2028年6月新設すると発表した。
自社保有の物件として運営し、延床面積は約3万5000㎡を見込む。
SGHDグループは「物流2024年問題」やトラックドライバー不足などの課題を考慮し、荷物の積載効率向上によるトラック台数適正化、輸送品質の安定化、自動設備導入による作業効率化などを目的に、これまで東京中継センター(仮称、東京都江東区)、関西エリア中継センター(仮称、兵庫県尼崎市)の2つの大型中継センターを建設している。
さらに九州エリアでも開設し、周囲に分散している中継センターを集約。宅配便ネットワークの効率化をさらに図ることを目指す(4拠点+2拠点の一部の中継センターを集約)。
建設予定地の福岡県糟屋郡は、九州自動車道の福岡ICに近接。福岡市内に加え、九州全域へのアクセスに強みを持つ立地。広域輸送の利便性向上を実現できると想定している。
72時間の稼働を可能にする非常用発電設備の配備といった災害対策、自家消費型太陽光発電設備の設置による再生可能エネルギー活用といった環境対策も講じることを計画している。
新設中継センターの概要
九州中継センター鳥瞰図(予想図)(プレスリリースより引用)
名称 | 九州中継センター(仮称) | 東京中継センター(仮称) | 関西エリア中継センター(仮称) |
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物件 | 自社保有 | 自社保有 | 賃貸借 |
所在地 | 福岡県糟屋郡 | 東京都江東区 | 兵庫県尼崎市 |
延べ床面積 | 約35,000㎡ | 約86,000㎡ | 専有部分:約43,000㎡ |
処理能力 | 3万個/1時間 | 5万個/1時間 | 10万個/1時間 |
バース数 | 117バース | 164バース | 290バース |
集約効果(路線費・配送費) | 路線便数▲118便/日 約17億円 | 路線便数▲83便/日 約14億円 | 路線便数▲197便/日 約21億円 |
稼働時期 | 2028年6月(予定) | 2026年7月(予定) | 2027年1月(予定) |
(藤原秀行)