SkyDriveの機体、会場との間を結ぶ予定
大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、大阪メトロ)とSKyDriveの両社は3月28日、大阪・関西万博でSkyDriveが開発した「空飛ぶクルマ」のデモフライト時に使用する夢洲の万博会場外の離着陸場「大阪港バーティポート」が大阪市内の中央突堤で竣工、お披露目したと発表した。
両社は2024年8月に業務提携契約を締結。空とぶクルマの実用化へ共同で取り組んでいる。
24年1月に大阪市が公募の結果、空飛ぶクルマの会場外に設けるバーティポートの運営事業者に大阪メトロを選定、整備を進めてきた。
大阪・関西万博はSkyDriveの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」が万博会場内ポート「EXPO Vertiport」と「大阪港バーティポート」の二地点間で運航することなどを予定している。
バーティポートの施設には、空飛ぶクルマの整備や補給、待機などを行う格納庫、空飛ぶクルマの離着陸面、顔認証チェックインからモックアップへの搭乗までを体験できる旅客施設を備えているほか、オンデマンドバスやシェアサイクルなどのモビリティと結節点になる機能も持たせている。
空飛ぶクルマがデモフライト時に使用するほか、一般市民らも来場できるよう、4月中旬以降からイベントを実施。開発の歴史を説明したパネルの展示などで空飛ぶクルマの特徴を紹介するとともに、顔認証チェックイン、待合室待機、空飛ぶクルマのモックアップへの搭乗といった一連の流れをシームレスに体験できるようにする予定。
名称 |
大阪港バーティポート(英語表記:OSAKAKO Vertiport) |
所在 |
大阪府大阪市港区海岸通1丁目105番5地内及び地先 |
面積 |
約12,000㎡ |
土地所有者 |
大阪市 |
整備管理者 |
大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro) |
主な保有施 |
バーティポート(空飛ぶクルマ離着陸場)、旅客施設、格納庫、充電施設(今後予定)、消火設備、風向指示器、モビリティポート(オンデマンドバス・シェアサイクル)、駐車場 |
大阪港バーティポート全体
バーティポート(空飛ぶクルマ離着陸場)
格納庫
旅客施設
顔認証チェックインから搭乗までのシームレスな移動のイメージ動画
(藤原秀行)※いずれも両社提供