ドローンが高度な「レベル3.5」飛行で危険物指定のポータブル電源など離島に空輸する実証実験

ドローンが高度な「レベル3.5」飛行で危険物指定のポータブル電源など離島に空輸する実証実験

日本ドローンビジネスサポート協会などが岡山・笠間で実施、災害時対応など狙い

一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会(岡山市)は4月4日、一般社団法人MASC(岡山県倉敷市)のドローン部会員として、ドローンによる「レベル3.5」飛行を活用して離島の物流を効率化する社会実装実験に参加したと発表した。

実験は岡山県笠岡市の「笠岡ふれあい空港」と「白石島ヘリポート」の間の約9kmの海上で、「レベル3.5」飛行で危険物を輸送を実施した。ドローンは中国のDJI製運搬用機体「DJI FlyCart 30」を投入した。当初は2月22日に実施する計画だったが、荒天のため2月23日に延期、あらためて実施した。

 
 

実験に際しては笠間市や瀬戸内エンジニアリング、DronePartner’s、MITINASの協力も得た。

「レベル3.5」は政府が設定した飛行形態で、ドローンの機体にカメラを搭載し飛行ルート下に人が立ち入らないよう常時チェックすることなどを条件に、補助者を置かずに目視外飛行を行えるため、より効率的にドローンを物流に使えると見込まれている。

今回の飛行では、危険物に指定されているポータブル電源を輸送物資として選定した。今後想定される多様な輸送ニーズや、万が一の災害時に対応するのが狙いで、厳格な安全基準の下で専用の防火梱包を施し、輸送時の安全性を確保した。

併せて、衛星通信機器「StarLink(スターリンク)」も運び、災害時の情報不足に対応することを念頭に置いた。


白石島から自動飛行で帰還するドローン(中央やや左の山間部上空)

日本ドローンビジネスサポート協会は人口減少が続く離島の物流機能維持が重要な社会課題となっている中、既存の空港関連施設をドローンの離着陸拠点として活用することで、効率的かつ持続可能な物流ネットワークを構築することを目指している。今回の実験は実現可能性を検証するのが狙いで、将来は今回構築するルートが「空飛ぶクルマ」 の飛行ルートとして活用することを視野に入れている。

 
 


白石島ヘリポート


白石島で荷物を受け取る様子


飛行の状況を監視

(藤原秀行)※いずれも日本ドローンビジネスサポート協会提供

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