三井倉庫グループ、物流センターの化粧品製造ラベル貼付に「AI画像検査機」導入

三井倉庫グループ、物流センターの化粧品製造ラベル貼付に「AI画像検査機」導入

高精度な検査結果確保と想定

三井倉庫グループは4月8日、運営している物流センターに、化粧品製造業務の品質向上に向け「AI画像検査機」を導入、運用を開始したと発表した。

同業務の製造工程の中で、化粧品本体と商品ケースの2カ所にそれぞれ製造ラベルがSOP(標準作業手順書)通りに正しく貼付されているかどうかをチェックする作業は、担当者のスキルや経験の差による判定のばらつきや、集中力低下などで生じる人的ミスをいかに減らすかが課題になっている。

 
 

AI画像検査機は、カメラで撮像した画像データを生かし、対象物の位置や角度、形状、寸法、数量などの情報をAIで解析。事前に登録したデータと照合して合否を判定する。

標準化した検査基準による一貫性のある高精度な検査結果が確保できると想定。貼付漏れを防ぐとともに、検査結果と証跡画像を記録することで遡及調査も可能になるとみている。


(三井倉庫グループ提供)

製造(製造ラベルの貼付)と検査(製造ラベルが正しく貼れていることをチェック)の各工程を別々に行うセル方式から、コンベアを用いたAI画像検査機の導入によるライン方式へ
変更、作業を同時に実施できるようになると見込む。さらに、AI画像検査機を複数台併用することにより、形状が異なる複数タイプの製品にも適切に対応できると計画している。

(藤原秀行)

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