6月中めど、製造業支援強化や顧客開拓狙い
ミスミグループ本社は4月17日、製造業向けにカスタム機械部品のオンライン調達サービスを展開している米国のスタートアップFictiv（フィクティブ）を買収すると発表した。
ミスミグループ本社の米国子会社を通じ、6月中をめどに3.5億ドル（約530億円）で全株を取得する。
フィクティブは2013年設立。特注品を希望する企業と、3DプリンターやCNC工作機械などを持つ製造事業者を仲介している。米国以外に中国やインド、メキシコにも拠点を構え、世界で約250社の製造業と取引がある。2024年12月期の売上高は約7250万ドル（約110億円）だった。
ミスミグループ本社は、インターネット経由で3Dデータを送ると機械加工品を調達できるオンデマンドサービス「meviy（メビー）」を展開するなど、製造業の業務効率化を支援している。フィクティブを傘下に収め、自社の製造業支援事業を強化するとともに、新たな顧客の開拓も図る。
（藤原秀行）
