技術の継続的向上や市場ニーズへの的確な取り込み図る
月面物資輸送サービスの商用化を目指しているスタートアップのispaceは5月14日、みずほ銀行から50億円の資金調達を借り入れで実施すると発表した。
借り入れは、ミッションの開発(含むその他関連費用)に関する運転資金として調達する。手元資金の充実と財務基盤の安定化を図り、機動的な経営判断を可能とすることで、技術の品質の継続的な向上と市場ニーズへの的確な取り込みを加速させたい考え。
継続的な投資を可能とする強固な財務体質の構築も目指す。資金調達は5月15日付で完了する予定。
(ispace提供)
ispaceは、日・米・欧の3法人でそれぞれの地域の文化や多様性を活かしながら、1つの統合的なグローバル企業として宇宙開発を進めている。今年1月15日に日本法人が主導する「ミッション2」の打ち上げを完了し、最短で6月6日に月面着陸へ再挑戦する予定。
2027年には、米国法人が主導する「ミッション3」と、現在日本で開発中のシリーズ3ランダー(仮称)を用いた「ミッション4(旧ミッション6)」を予定している。
(藤原秀行)