離着陸場の整備を推進
建設コンサルタントの長大と「空飛ぶクルマ」の開発を手掛けるSkyDriveの両社は5月26日、SkyDriveの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」1機をプレオーダー（一般発売に先駆けた購入申し込み）することで合意したと発表した。
長大は橋梁や道路、港湾といったインフラの整備などの経験を活かし、2020年ごろから空飛ぶクルマのプロジェクトに注力している。
これまで、社会実装に向けて複数の自治体や企業と連携し、空飛ぶクルマに関する導入可能性調査・検討、実証飛行を行ってきたが、既存のインフラ分野と航空分野を融合させた、より便利な社会の創造を目指し、より踏み込んで空飛ぶクルマの機体を保有することにした。
（両社提供）
長大は空飛ぶクルマの実用化を見据えて、これまでのインフラ整備の経験を活かしたコンサルティング業務の拡大に加え、空飛ぶクルマの可能性を広げる運営事業への展開を目指す。
両社は2022年6月に協業を開始し、長大のインフラ分野での経験とSkyDriveが有する機体や運航に関する知見を活かしながら、離着陸場整備に向けた検討を共同で推進している。
25年度には、大阪市高速電気軌道（大阪メトロ）、長大、SkyDriveの3社でポスト万博を見据え、大阪市の森之宮エリアで空飛ぶクルマの社会実装に向けた環境調査などに踏み出す予定。協力しながら安全な運航および騒音に配慮した離着陸場整備の実現を図る。
（藤原秀行）
