8・1万平方メートル、物流やオフィス、研修所、産業支援施設など複合機能展開
三井不動産は7月5日、東京・大田区の羽田空港近隣で6月28日に完成した、物流施設を含む複合用途の産業施設「三井不動産インダストリアルパーク(MFIP)羽田」をメディアに公開した。
地上5階建て、延べ床面積8万1030平方メートル。ANAホールディングスと共同開発した。首都高1号羽田線の羽田ICから約600メートルと近接し、都心をはじめ首都圏各地へのアクセスに強みを持つ。三井不動産としても過去に例を見ない都心部での大型複合産業施設となった。
独自のファサードを採用した「MFIP羽田」の外観(三井不動産提供)
物流施設のエリアには近鉄ロジスティクス・システムズが入居し、デル・コンピューターの製品をメーンで扱う計画。他にはJALカーゴサービスも名を連ねる。
併せて、羽田空港の国際線旅客ターミナルなどの設計を手掛けた梓設計が本社オフィスを置くほか、フジテックが研修所を開設。地元の大田区も産業支援施設「大田区産業支援センター」の展開を予定しており、既に満床という。
最上階の5階には空港を一望できるラウンジを設け、24時間営業の無人売店を導入。施設の外装部は伝統的な日本の織物の文様を採用した独特のファサードを採用し、明るい雰囲気を醸し出している。
物流施設エリア
オフィスエリア
空港を一望できるラウンジ
桜などを周辺に植栽し、歩行者が散策できる空間を確保しているほか、かまどベンチやマンホールトイレを配置。近隣の公園も拡張整備するなど、地域住民にとっても利用できるスペースとなるよう配慮している。
MFIP羽田の完成で三井不動産がロジスティクス事業として開発・運営する施設は稼働済みが20棟、開発中が13棟の計33棟となる。
(藤原秀行)