門前倉庫などとして機能も想定
SGホールディングスグループで3PL事業などを手掛ける佐川グローバルロジスティクス(SGL)は6月2日、新たに熊本県菊池市で「菊池営業所」を開設したと発表した。
SGLと菊池市は2024年11月、立地協定を締結していた。今回の拠点進出もその一環。
倉庫外観(SGL提供)
SGLは半導体などの成長領域商材をターゲットとしたサービス展開に注力し、高付加価値な物流サービスの提供を目指している。熊本県内では半導体メーカーの工場が稼働し、半導体関連の物流需要が急速に拡大しているのを考慮。新営業所開設で物流需要に対応し、在庫集約による管理負荷の軽減や、ジャストインタイム納品による生産性の向上など、物流の面から付加価値を提供していく構えだ。
帯電防止設備を設置しており、精密機器や半導体製造装置の部品保管など、特定のニーズに対応した物流サービスを提供できるようにしている。
半導体関連製品の輸出が多い博多港や下関港からの船舶輸送の際、福岡県内のSGL営業所を輸出前の一時保管場所に活用してもらうことを想定。熊本県は今後も半導体関連企業の集積が進むことが見込まれるため、門前倉庫や県内配送のバッファー倉庫として機能させることも想定している。
拠点概要
・名称:菊池営業所
・所在地:熊本県菊池市旭志伊坂字西大笹717-1
・面積(SGL借り入れ分):倉庫、バース1,815.00坪、事務所42.43坪
・アクセス:九州自動車道「熊本IC」 約14.5km(車で約22分)
九州自動車道「植木IC」 約15.2km(車で約23分)
阿蘇くまもと空港より約13.8km(車で約22分)
セミコンテクノパークより約6.6km(車で約10分)
(藤原秀行)