「株価が過小評価、魅力的な投資機会」と狙い説明、株主提案の可能性表明
米投資ファンド大手のダルトン・インベストメンツが、センコーグループホールディングス(GHD)株式の5.01%を取得したことが分かった。ダルトンが6月4日、関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかにになった。
同報告書によると、ダルトンは3月31日から5月23日にかけ、株式市場の内外で複数回にわたりセンコーGHD株式を取得した。取得に要した資金は約136億8400万円で、主要株主に浮上したとみられる。
保有目的について「発行者の株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、発行者の株式を取得し長期的に保有する」と説明。
併せて、「状況に応じ、①潜在的な利益相反回避のため、より一層透明性の高い管理体制を求め、一般の少数株主等の意見を尊重する独立取締役の選任を求めるなどの役員構成の変更、②株式価値向上のための増配など配当方針の変更、自社株買いなど資本政策への変更、③その他提出者が発行者の株主価値向上につながると考えるあらゆる合理的な措置、に関する重要提案行為等を行う可能性がある」と強調している。
ダルトンは企業の株式を保有し、経営を改善して企業価値を高めるよう強く迫るアクティビスト(物言う株主)として知られる。センコーGHDに対しても経営改善の株主提案を検討するもよう。
(藤原秀行)