アルケリス、独オットーボック製アシストスーツの取り扱い開始

アルケリス、独オットーボック製アシストスーツの取り扱い開始

立ち仕事の総合ソリューションカンパニー目指す

アシストスーツを手掛けるアルケリスは6月11日、ドイツの義肢装具大手Ottobock(オットーボック)と販売契約を締結し、同社のSuitX by Ottobock(スーツX・バイ・オットーボック)ブランドのアシストスーツなどの取り扱いを開始したと発表した。

アルケリスのアシストスーツ「アルケリス」や立ち仕事負荷軽減デバイス「スタビシリーズ」は立ち仕事の中の立ちっぱなしの静的な作業で下半身に焦点を当てたソリューションだが、立ちっぱなし以外の立ち仕事にも多くの課題を抱えているのを考慮。

 
 

SuitX by Ottobockの製品は上半身に焦点を当てた動的な作業に対応する製品群で、アルケリスのラインアップとのシナジーも見込まれると想定、立ち仕事の総合ソリューションカンパニーを目指す。

オットーボックのアシストスーツは世界で3万台以上の導入実績を重ねており、イケアやアマゾンなどの大規模な倉庫現場やDBシェンカー、DHLなどの物流現場、その他インフラ関連、自動車関連企業などが採用している。

「IX SHOULDER AIR」(IXショルダーエア)は肩の負担を40%軽減し、作業効率性を14%向上できると想定。製品重量は2kgで、360°の自由な動きを実現している。

車体組み立て工程(自動車)や倉庫作業(物流)、高所ケーブル保守作業(電力)、収穫作業(農業)などの場面での利用を想定している。


自然な動きで実現するオットーボックの革新的な肩の負担軽減デバイス「IX SHOULDER AIR」(IXショルダーエア)

IX BACK AIR(IX バック エア)は持ち上げ作業に最適化した腰のサポートデバイス。56%の腰負担軽減、19%の生産性向上をそれぞれ見込む。3kgを切る軽量型で、限られたスペースでも使用可能。フォークリフト運転時にも使える。

 
 

荷下ろし作業(物流)やスーツケース持ち上げ(空港)、コンテナ積み下ろし(造船)などの現場での利用をイメージしている。


IX BACK AIR


小型のCXシリーズ(いずれもアルケリス提供)

(藤原秀行)

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