商社7社と「ワーキンググループ」設置、26年1月のリリース目指す
トレードワルツは6月12日、穀物・油糧種子の輸入取引に関わる業務プロセスの標準化・効率化を目指す新プロダクト「TradeWaltz for Grain Importers」(トレードワルツ・フォー・グレイン・インポーターズ、TGI)を開発すると発表した。
関係商社が参加した業界横断型の「TGIワーキンググループ」(TGI WG)を今年3月に立ち上げた。
TGIの開発は2024年10月に着手。現在はコア機能を備えた初期版の実装に向け、開発を継続している。
TGI WGは双日、豊田通商、丸紅、三井物産、三菱商事など7社が名を連ね、開発と並行して現場ニーズの洗い出しや業界全体での業務標準化の在り方を議論している。
開発中のTGIは、商社とサイロの間で荷さばき状況をリアルタイムで共有する機能や、通関書類の一元管理機能などを備え、2026年1月のv1.0リリースを目指している。
TGI導入で商社とサイロ間の情報連携に要していた時間を削減し、より効率的な配船を構想する時間を捻出できると見込む。最終的には物流コストの削減や業界全体のオペレーション改革につなげていきたい考え。
(藤原秀行)