需要見込めると判断、食品廃棄ロス削減なども想定
ヤマトホールディングス(HD)は6月13日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のファンド「KURONEKO Innovation Fund2号」(グローバル・ブレイン運営)を通じ、自動で魚の神経締め(捕獲した魚の状態を新鮮に保つため、魚の神経を破壊して死後硬直を遅らせ、魚の臭みや腐敗を抑制する活け締めの手法)処理を行うロボットの開発などを手掛ける米国のスタートアップShinkei Systems(シンケイ・システムズ)に出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
「Poseidon」で神経締めした魚(プレスリリースより引用)
Shinkeiは船上で魚の神経締めを自動で済ませることができるたロボット「Poseidon(ポセイドン)」を開発。さらに、漁師と協力し、漁獲から加工・卸売りまでを一貫して手掛けている。
先進的な技術と垂直統合型のビジネスモデルによって実現した高品質な魚は、米国の一流レストランで引き合いが多く需要が今後も見込める上、漁師の業務効率化や食品廃棄ロス削減にもつながるとみている。今後も有望な事業と評価、投資することでヤマトグループの物流事業にもプラスになるとみている。
(藤原秀行)