独自開発の管理システム活用、事業者を包括的に支援
静岡を地盤とする富士ロジテックホールディングス(HD)は6月17日、新たに開発したレンタル管理システムを用いた「レンタル事業者向け総合物流サービス」を2025年秋ごろに始めると発表した。
シェアリングサービスの利用が広がっている今、レンタル事業を展開する企業向けに、商品の入出庫から在庫管理、個体管理、検品・メンテナンスまでをワンストップで支援、業務効率化の需要を開拓する。
現在サービスを展開する浜松地区(浜松ロジスティクスセンター/浜松・中央区)
箱に入れたまま個別の商品タグを認識可能なトンネルゲート式の読み取り設備
ユニフォーム返品後の個体の状態を確認するチェック工程の様子
富士ロジテックHDは2000年ごろからレンタル用のユニフォーム(制服)や通信機器の保管・入出庫作業に加え、倉庫内での状態検品とリユース作業の受託を開始。レンタル品に関する物流ノウハウを蓄積してきた。
多様なレンタル事業者のニーズに対応する「レンタル管理システム」を開発、レンタル事業者や新たに事業を立ち上げる企業を物流側から支援するサービスに参入することにした。
既存荷主を対象にシステムを試験導入しており、月間16万ピースのユニフォームの入庫処理や、月間約10万ピースの取りまとめ発送を行うなど実績を上げているという。
2025年度中にはRFIDシステムを採用し、商品の入出庫作業を大幅に迅速化するとともに、人的ミスの削減も目指す。
現在の神奈川・静岡浜松・大阪・福岡を中心としたサービス提供エリアに加え、全拠点で同様のサービス提供が可能となっており、着実に事業を拡大していきたい考えだ。
(藤原秀行)※いずれも富士ロジテックHD提供