三次元ピッキングで「高速入出庫処理」と「収納効率」両立
イトーキは7月3日、在庫機能の最適化を図る新たな提案として、高速荷ぞろえ機能を兼ね備えた在庫特化型自動仕分けシステム「X-NR(プロジェクトコード)」を開発したと発表した。
同社は「高速入出庫処理」と「収納効率」を両立した在庫特化型モデルとして、シャトル台車式自動倉庫の「システマストリーマー SAS」シリーズの新たな方向性を示すものと説明。高収納型の新物流ソリューションとして2026年に発売し、製造業の一次保管庫やEC物流センター、医薬品・化粧品など多品種小ロットの荷扱いが求められる現場などに利用を働き掛けていく考え。
「SAS-R」が得意とする順立て・荷合わせ・ピッキング機能による高速な入出庫処理能力を継承しつつ、シャトル台車に上下昇降機構を追加。イトーキは水平方向+垂直方向の「三次元的なピッキング」が可能になり、シャトル式自動倉庫の順立て・荷合わせ・ピッキング機能による「高速入出庫処理」と、スタッカークレーン式自動倉庫の「収納効率」の両立を実現したと強調している。
(イトーキ提供)
庫内に約2mピッチでメンテナンスデッキを標準設置。各階層ごとに独立した作業空間を確保し、緊急時の対応や定期点検・保守作業で高い安全性と作業効率を実現する。さらに、作業エリア単位での切り離しや対応が可能になり、運用中の停止リスクを抑えたスムーズなメンテナンス対応を実現できるとみている。
製品プロジェクトコード | X-NR |
収納物サイズ | 最大:W500×D650×H600 最小:W300×D450×H50 |
収納物重量 | 最大:30kg/箱(段ボール箱の場合は20kgまで) 最小:1kg/箱 |
メンテナンスデッキ | 高さピッチ:H2,000ごとを目安に設定 |
(藤原秀行)